投資家の皆様へ
「もの」から「こと」へ。
お客様潜在需要の深耕に取り組んでいます。
当上半期の世界経済におきましては、各国が緩やかな回復基調にあるものの、世界的な政情不安や地政学リスクの高まり、 中国経済の回復の遅れ等により、先行き不透明な状況が続いております。また日本経済におきましても、不安定な国際情勢に加えて、 原材料・エネルギー価格の高騰や円安による物価上昇の影響継続など、先行きに対する不透明感がさらに強まっております。
こうした環境の中、当社グループは2022年度から3カ年の中期経営計画Ⅰ「信頼し、信頼される良い会社」に取り組んでおり、 「信頼」と「納期」を重点テーマに掲げてグループの総力を結集してこれらに関する戦略を展開しております。 この間、徐々に向上してきていると考えており、この動きを止めることなくさらに前進させる考えです。
現在当社では、「もの」から「こと」へ転換しようとしています。「こと」の究極的な課題は、 お客様自身が気づいていない潜在的なニーズをいかに引き出すかであり、当社ではFAE(Field Application Engineer:技術営業)を設置し、 単にお客様とのミーティングに参加するのではなく、ニーズを予想する中でサンプルを製作して提案しており、 お客様との信頼関係の構築に大きく貢献しています。FAEの人数は限られていますが、オンラインを活用したりすることで、 物理的な距離に制約されず、多くの案件に対応しています。
当上半期は、在庫調整局面の中で厳しい結果となりましたが、現在は一部地域を除き、市場在庫は通常の水準まで戻りつつあり、 下半期は受注が回復するものと予想しております。また、2025年3月期は中期経営計画Ⅰ「信頼し、信頼される良い会社」 の最終年度にあたるため、今の取り組みをさらに前に進め、必ず結果に繋げて2025年度から始まる次の中計Ⅱにつなげてまいります。
株主の皆様には何卒ご理解いただき、これからも変わらぬご支援とご協力賜りますようお願い申し上げます。
2024年12月
代表取締役社長